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高校生新卒採用の基礎知識を解説
2025.03.11
高校生新卒採用の基本ルールとは?
高校生の新卒採用には、学生の学業を優先し、適切な就職活動を促進するための特有のルールが設けられています。高卒採用と大卒採用はルールが大きく異なるため、高卒採用をしたい場合は、必ずルールをチェックしておかなければなりません。
主なルールは以下のとおりです。
1. 学校斡旋が基本
高校生の就職活動は、主に学校を通じて行われます。企業はハローワークに求人票を提出し、確認印を取得した後、各高校に求人票を送付します。高校はこれを生徒に紹介し、生徒は希望する企業に応募します。高校生の新卒採用はこのプロセスが必須であるため、生徒と企業の直接的な接触は避けられます。
2. 一人一社制
高卒採用では、生徒が同時に複数の企業に応募することは原則として禁止されています。一度に応募できるのは一社のみであり、その選考結果が出るまで他社への応募はできません。この制度は、内定辞退を防ぎ、企業と生徒双方の負担を軽減することを目的としています。これも、大学生の新卒採用にはない、高校生ならではのルールです。
3. 直接交渉の禁止
企業と生徒の直接的な連絡や交渉は禁じられています。すべての連絡は学校を通じて行われ、面接日時の調整や結果通知も学校経由で行われます。これにより、生徒の学業への影響を最小限に抑えることができます。
4. 書類選考のみの禁止
高卒採用では、書類選考だけで合否を決定することは認められていません。必ず面接や試験を実施し、生徒の適性や能力を総合的に評価する必要があります。そのため、高校生の新卒採用をする企業は、必ず書類選考以外にも選考手段を用意しなければなりません。
5. 採用スケジュールの厳守
高卒採用には、厳格なスケジュールが設定されています。例えば、求人票の提出は6月以降、応募開始は9月以降など、各段階で明確な時期が定められています。これらのスケジュールを遵守することが求められます。柔軟なスケジュール設定が設けられており、企業によって裁量の自由がある大学生の新卒採用とは異なり、高校生の場合は厳密に採用スケジュールが設定されています。
高校生を新卒採用する場合は、上記のようなルールが設けられています。大学生の新卒採用とは異なる点で思わぬ間違いをしてしまわないためにも、必ずこれらのルールを確認しておく必要があります。
高校生新卒採用の流れ
1. 採用計画の策定(4月~5月)
企業は、年度初めに採用計画を立てます。採用人数、配置部署、求める人材像などを明確にし、求人票を作成準備します。この時期にハローワークが主催する「学卒求人説明会」への参加が推奨されます。
2. ハローワークへの求人申込(6月1日以降)
6月1日から、ハローワークでの求人申込書の受付が開始されます。企業は高卒採用専用の求人票を作成し、ハローワークに提出します。早めの申請が、スムーズな採用活動の開始につながります。
3. 学校への求人票提出・訪問(7月1日以降)
7月1日以降、ハローワークから確認印を受けた求人票を各高等学校に送付し、進路指導担当者を訪問します。企業の魅力や求める人材像を直接伝えることで、学校側の理解と協力を得ることができます。
4. 応募前職場見学の受け入れ(7月~8月)
夏休み期間中に、学生や教員を対象とした職場見学を実施します。実際の職場環境や業務内容を知ってもらうことで、ミスマッチの防止や企業理解の深化につながります。
5. 応募書類の受付開始(9月5日以降)
9月5日から、学校を通じて学生の応募書類の提出が始まります。企業は、提出された書類をもとに選考準備を進めます。
6. 採用選考・面接の実施(9月16日以降)
9月16日以降、企業は面接や適性検査などの選考を実施します。高卒採用では、書類選考のみでの合否決定は認められておらず、面接は基本的に1回で行われることが一般的です。
7. 採用内定の通知(選考後随時)
選考後、速やかに合否の結果を応募者および学校に通知します。内定を出す際は、内定通知書を発行し、入社までのスケジュールや手続きを明確に伝えることが重要です。
8. 二次募集の実施(10月以降)
一次募集で採用予定人数に達しなかった場合、10月以降に二次募集します。この時期には、まだ内定を得ていない学生もいるため、再度学校へ求人票送付や訪問し、採用活動を継続します。